親戚から、高見の郷で「本日の素敵な出会い」を見つけたという報告があったので、父と行ってきた。
9時前に到着して、なかなか急勾配な階段をさっさと登り、ヤマガラやホオジロを撮りながら奴が出てくるのを待つ。
見たのは昼頃だということなので、とりあえずそれまで粘る。
途中、ずっと聞こえていたヒガラの声すら聞こえなくなったりして「世の中そう甘くはないかぁ…」と諦めモードに入ったりもした…が!
シジュウカラを撮り、ちょっと離れたところにいる父に「ここにシジュウカラおる…」と言うのとほぼ同時に、今までに聞いたことのない囀りが背後で聞こえてきた。「…けど、来た!声の主!!」とテキトーに言い残して、音源を辿ろうとする…が、声が止まってしまって、畜生逃げられた!とシジュウカラのところへ戻るべく振り返る。すると、「きのこー!」と父が笑顔で手招きをしているではないか。…もしかして…?と急いで道を引き返す。
もとの場所に着いて、父の指差す方向を見ると…
04/20P0151-2:
しだれ桜にちょこんと瑠璃色。
ウグイス・コマドリに並ぶ日本三大鳴鳥にして「本日の素敵な出会い」、
オオルリ(若)!
04/20P0166-2:枝が悔しい一枚。
オオルリってだけでも嬉しいのに、桜付きというスペシャル初対面!
初夏の鳥(新緑の中)ってイメージが強いけどね。
04/20P0171-2:顔は真っ黒。
04/20P0189-2:逆光だと、全く別の鳥に見える。
…で、こうやって私と父とが二人でバシャバシャ撮っていると、周りの桜見客もオオルリの存在に気付き始める。
周囲「うわ、綺麗な鳥がおるわぁ」
周囲「すごいなぁ、青いやん」
周囲「あれやろ、
ウグイス」
…はい?
周囲「へー、あれがウグイスかぁ」
周囲「綺麗やわぁ」(そして退散)
…いやいやいや。なら向こうの藪の中で《ホーホケキョ》っつってんのは一体何なの。
ウグイスの姿は知らなくても、鳴き声は日本人なら誰もが知ってる筈だろう。
オオルリの声が《ホーホケキョ》に聞こえる?ナイナイ。
にも関わらず、オオルリに気付く人は皆して「ウグイス」という判定を下して写真を数枚撮り、立ち去っていく。えー。
せめて…せ め て でもさ…メジロとウグイスの間違い程度にしといてくれよ…!!